6月度定例会開催!(調査型ディベート練習試合)
更新日:2023年6月5日
こんにちは。ディベートクラブ「たま。」のnanoです。
6月3日(土曜日)に6月度定例会が開催されました!
みなさん、電車をよく利用しますか?
私はコロナが始まってから在宅勤務がメインになっていまして、以前にくらべて電車に乗る機会がめっきり減ってしまいました。
でも、この前、久しぶりの出張があり、色々な路線を乗り継いで目的地へ向かいました。当日はICカードで運賃を支払ったので、あとで精算をするためにインターネットで運賃を調べてビックリ!
「ね、値上げしてる〜!!」
私が学生の頃は180円だった区間が、その後190円に。そして、なんと今は200円になっているではないですか!
このご時世だと、運賃も値上がりするのね。と、思いつつ、ふとある疑問が頭をよぎります。
「なぜ10円ずつ刻んで値上げするんだろう?」
小麦粉とか、チョコレートとか、200円のものが240円くらいに値上げってよく聞くお話じゃないですか。なんで鉄道はこんなにチマチマ値上げするのだろうと。
実は、鉄道会社の設定する運賃には国で厳密なルールが決められていて、なかなか思うように値上げができない仕組みになっているんです。
大幅に値上げをしてしまうと、困ってしまう人々が出てきます。だって、今200円の区間が明日から倍の400円になります! ってなると気軽に利用できなくなってしまいますよね。
一方で、値上げをしないと困る人々もいます。それは、鉄道会社や鉄道関係者です。もともと鉄道レールや車両などを維持するには多くの資金が必要な上、昨今のコロナの影響で在宅勤務(私もその一人です)が増えたため利用者が減少、ますます収入が減っている状況です。値上げをして収益を上げないと、路線を廃止することになるかもしれません。
今回はそんな鉄道運賃に関する論題でディベートを行いました。
論題は「日本は鉄道の運賃を自由化すべきである。是か非か」です。
これは、ディベート甲子園中学の部の今年の論題でもあります。
さて、今回の練習試合はどのような内容になるでしょうか。
定例会の流れ
開会、自己紹介
ディベート講座&試合の準備
試合開始!
審判による講評
試合後の感想・雑談
閉会
◆ 定例会開会!
まずは自己紹介から始めます。今日は3名の見学者が来てくれました!
うちお二人は社会人で、ディベート未経験です。「ディベートを通して論理的思考を学び、仕事に役立てたい」とのことです。もうひとりは中国から日本にいらっしゃった方です。中国でのディベート経験があるとのことで、日本語を学ぶために参加されました。
自己紹介では趣味の話でも盛り上がりました。みなさん、意外と体を鍛えているんですね〜。ディベートで思考力を鍛えて、筋トレで肉体的な部分を鍛えれば人類最強を目指せそうですね!
最近、お腹周りが気になり始めた私も見習わせていただきます。。
自己紹介が終わったら試合メンバーは準備の部屋へ、見学者はディベート講座へ、それぞれ移動します。
◆ 見学者はディベート講座、試合メンバーは試合の準備タイム
今回は2人ずつのチームとなって肯定側、否定側に分かれました。
ディベートではどちらのサイドになるかを当日に決めます。ですので、調査型ディベートでは1つの論題に対する肯定側、否定側それぞれの準備を事前に行う必要があります。
でも、ご安心ください。ディベートクラブ「たま。」では、両方の立論と反論用資料集を準備していますので、忙しくて時間が取れない方でも気軽に参加できます! もちろん、立論の持ち込みも歓迎です!
一方の見学者はディベートの講座を受講しました。
ディベートとは何か? という基本的な部分からメリット・デメリットの要素の説明まで、独学ではなかなか分かりにくいポイントを説明します。基本的な部分を押さえて練習試合の見学に備えます。
◆ 試合開始!
いよいよ試合開始です!
肯定側は運賃自由化のメリットとして「路線廃止の回避」を、否定側はデメリットとして「社会的格差の拡大」を掲げて試合を行いました。
運賃を自由化するプランを導入して赤字が続いている鉄道会社を救い、路線廃止を食い止めようとする肯定側。一方で、通学定期券の購入さえ困難な貧困家庭がプランの導入によって更に増えてしまうことを防ごうとする否定側。激しい応酬が続きます。
◆ 審判による講評
どちらのチームもしっかりと論点に対する反論をしており、とても見ごたえのある試合となりました。質疑パート、反論パートともにサインポスティングも上手にできており、ディベートの基本が身について来ているのではないかと思います。
試合の内容としては、「本当に値上げで路線廃止を防げるのかどうか」「通学定期券を購入できない貧困家庭はどの程度存在するのか」などの論点が伸びていました。
両チームともにとても良い応酬があったのですが、最終的にはメリット・デメリットの「量(数)✕ インパクト」として見たときに、否定側の量(数)が削られてしまっていたため、肯定側の勝利となりました。
◆ 試合後の感想・雑談
試合が終わったあとのクールダウン。雑談にも花が咲きます。
鉄道運賃の論題はディベート甲子園の中学生向けの論題ですが、きっと中学生には分からない分析(大人の世界??)が出来るのではないか、などの話で盛り上がりました。
確かに、中学生の頃は社会の仕組みなどは全く気にしていなかったかもしれません。
でもきっと中学生にはオトナには分からない分析が出来るハズです。(私はオトナなので、具体的には説明できません。汗)
このように、年代によって捉え方が異なるのもディベートの面白さですよね。
◆ 閉会
楽しい時間もすぐに終わり、閉会となりました。
ディベートクラブ「たま。」には、論理的思考を身に着けたい方、語学を学びたい方、純粋に試合を楽しみたい方、様々な目標を持った方が集まっています。そして、みなさんがディベートを通して成長できる環境が「たま。」には揃っています。
ぜひ次は私達と一緒にこんな体験をしてみませんか?
次回の定例会は7月1日(土曜日)に開催予定です。
見学者募集中!
ディベートクラブ「たま。」は見学者を募集しています。
「これからディベートについて学んでみたい」
「楽しくディベートをやっていきたい」
「とにかく頭を使いたい」
…そんな方は是非、一度、見学にお越しください!
現在はオンラインでの開催のため、気軽に参加しやすいと思います!
ディベート初心者も大歓迎です!!
見学希望のお問い合わせはこちらから!!
梅雨の季節も、エンジョイディベートで過ごしましょう!
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